「筋トレ診断」のすすめ(会員募集)

筋力トレーニングは最も怪我のリスクが低い運動です。

なのに、わざわざ怪我をしてしまう人が後を絶ちません。

どんな怪我がなぜ起こるのか、実例をもとに考察していきます。

Aさんの場合(肩腱板断裂)

60代の男性は定年を期にスポーツクラブに通い始めた。

わずか数千円で、ありあまる時間が消化できる。

話し相手もいれば広い風呂もある。

そんなスポーツクラブに彼はすぐ夢中になった。

毎日のように「通勤」して、毎日のように同じ運動をする。

中でも熱心に行ったのがシートに座ってハンドルを押し、胸を鍛えるマシン・トレーニングである。

ところがある朝、肩の強烈な痛みで目を覚ます。

整形外科に行くと肩腱板断裂と診断され、手術を受けることになった。

考察

・実施頻度の失敗(高頻度で同一部位をやりすぎて過大なストレスをかけた)

・テクニックの失敗(肩の安定性や可動性を考慮しないフォームで行った)

・トレーニングマシン操作の失敗(シートやハンドルの位置設定や負荷設定を誤った)

Bさんの場合(脊柱菅狭窄症)

30代の男性はダイエットのため、一念発起して24時間ジムに通い始める。

動画や雑誌を参考にバーベルやマシンで鍛え、ランニングマシンで汗を流す。

100kgだった身体は70kg台まで落ち、嬉しくなって毎日のように通った。

以前から慢性的な腰痛はあったが運動はできていた。

ところがあるときから脚に痺れが出始める。

医者に行くと脊柱菅狭窄症と診断され、ジム通いは一時断念することとなった。

考察

・テクニックの失敗(不適切なフォームで行った)

・種目選択の失敗(持病の腰痛に配慮せず、流行りの種目を見よう見まねで行った)

・目標設定の失敗(いつまでにどんな身体をつくるのか、合理的な計画もないまま、ただ頑張った)

失敗の原因

AさんとBさん、どちらもやり方を知らないのに闇雲に頑張ってしまったところに失敗の原因があります。

トレーニング専門職から見れば、こうした事態はトレーニングの基礎的なシーケンスを守れば容易に回避できるものに過ぎません。

基本的なシーケンス、すなわち

自分の現状はどうで、どういう目標があるのか。それは可能な目標か。

・自分に必要なトレーニングは何か。避けるべきトレーニングは何か。

・テクニックは適切か。

・短期・中期・長期の各プログラムデザインは、安全性や成果を担保しうる妥当なものか。

これらを評価・検討しながら進めていたなら、トレーニングは彼らを安全かつ最短距離で目標に導いていたはずなのです。

トレーニング専門職に訊いてみよう

今取り組んでいるトレーニングがしっくり来ない、そんな時はトレーニング専門職に相談しましょう。

自分では分からない動きやプログラムの問題点が判明するはずです。

最近のヨンデーには週1度の「トレーニング診断」を受けにいらっしゃる男女会員が増えています。

身体を壊す前にヨンデーにご相談下さい。