トレーニングマシン導入について

写真はサンプルです

注文から待つことひと月半、待望のトレーニングマシン(以下、マシンと表記)が今週末に納品されます。

レッグプレス・マシンという、脚を鍛えるものです。

フィットネスクラブで触れたことのある方も多いのではないでしょうか。

トレーニングマシンの限界

「フィットネスクラブで色んなマシンを使ってみたけれど、やり方が合っているのかどうか分からなかった」

「効いた感じがしなかった」


こんな声をよく耳にします。

その原因はマシンの使い方ではなく、実はマシンそのものにあります。

マシンの欠点は、スイートスポットの狭さにあります。

フリーサイズの服に例えたら分かりやすいかもしれません。

フリーサイズといっても、あくまで作り手の想定した体格であることが前提になります。

誰にとっても100%フィットするサイズの服というのは、ありえないのです。

マシンも全く一緒で、設計者の決めた身長・手足の長さ・筋力・柔軟性・使用環境などをもとに作られます。

あなたの体格が運良く設計者の想定の枠内に収まっていれば、トレーニングマシンは一定の働きをしてくれる。

けれど、どれか一つでも想定範囲を外れたとたん「効かない」「使いづらい」「窮屈」といったことが起こる。

このように、万人に成果を担保しうるトレーニングマシンというのは存在し得ません。

「最新のトレーニングマシン」が続々と発売される中にあって、ウェイトトレーニングの主役は依然としてバーベルという自由度の高い素朴な道具であることがその証拠です。

なぜマシンか

以上の考えから、ヨンデーにトレーニングマシンを導入する考えは、当初ありませんでした。

「退屈で窮屈なマシントレーニングなどさせたくない」

「バーベルを介した身体操作の奥深さを知ってほしい」

との考えからであり、それは今も変わりません。

けれど一方で、こうした考えはやり手を選ぶ側面を帯びます。

体力・技術力・精神力を一定以上まで押し上げないと、本当に面白いところに辿り着く前に挫折してしまうのです。

であるなら、せめて地味でキツい基礎筋力固めだけでも、もっとラクに効率的にやれないものか。

この「ラクで効率的」という意味において、トレーニングマシンはじつに優秀です。

バーベルと違い、高負荷を扱うための特別な技術が要らないのです。

そう考えて5月には背中の、そして7月には脚のトレーニングマシンを相次いで導入しました。

いずれも非常にシンプルな造りのものを選びました。

なぜならシンプルであればあるほど、トレーニング本来の自由度や創造性を邪魔しないからです。

これからのヨンデーは従来通りの精緻なバーベルトレーニングにマシントレーニングの効率性を乗じ、会員の方をより高いところまで導きます。

お楽しみに。