「ダメなフォーム」は何故ダメか


ヨンデー会員の方にはおなじみ「ボックス・ジャンプ」です。

箱に跳び乗って規定の着地姿勢を取ってもらい、ジャンプ動作と安定性を見るという例のやつです。

さてAさんとBさん、二人の着地姿勢を見較べたとき、どちらが「より良いフォーム」に見えますか。

フォームの判別法


フォームの善し悪しは次の3つの視点で考察します。

a)動作の主役となる筋肉がしっかりと働けているか

b)脇役となる筋肉が、脇役に徹しているか

c)関節が動きやすいように動けているか

これらが3つ満たされるのが安全で効率的な「良いフォーム」です。

さてAさんを見ると体幹の固定が甘いことから、臀筋を使えず「脚で跳ぶ」傾向が推測されます(aとbに問題)。

ゆえに高く跳べず、脚を引き上げて何とか跳び乗った結果が、強い前傾姿勢なのではないか。

一方、BさんはAさんより高く跳べているように見えますが、下背部の反りと僅かな膝の外反傾向が伺えます(cに問題)。


いずれにせよ、両者とも改善の余地がある「ダメフォーム」です。

なぜなら腰や膝を壊す可能性があるからです。

ダメフォームの正体


ボックス・ジャンプの一連の動作を、ゴムで球を飛ばす道具(写真)に例えると、本体が体幹でゴムが臀筋、そして球が筋力です。

Aさんの場合、体幹の固定が甘く臀筋の筋力が使えないから、非力な脚で跳び、非力な脚で着地の衝撃を吸収しようとする(synergistic dominance)

そうした動作を繰り返すうち、中枢神経がダメフォームを習得してしまう(compensatory movement)

結果、筋肉や関節が疲弊しケガをする(cumulative injury model)。

このようにして、ダメフォームは身体をダメにしていくのです。

良いフォームで始めよう


「じゃあ体幹を鍛えればいいのか」というと、そんな単純な話ではありません。

中枢神経が覚えこんでしまったダメフォームを修正するには、

・科学的な根拠のある評価手法を用いて、姿勢・動作・筋肉の問題点を特定する


・使えていない筋肉を起こし、使いすぎて疲弊している筋肉を休ませる種目を行う

・正しいフォームを再学習し、定着させていく

といった標準的な手順があり、その先に「良いフォーム」と「効果的なトレーニング」があるのです。

現状を知り、そのうえでトレーニングを進めていきましょう。

いきなりボディメイク、はダメフォームへの近道です。

・「効かせ方」が分からない

・猫背や反り腰、X脚を改善したい

・肩こりや腰痛を緩和したい

こうした成果をお求めの方は、ヨンデーにご相談ください。

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