トレーニングジムの生涯
連休疲れでしょうか、昨日は指導予約のキャンセルが続きました。
急な空き時間というのは良いものです、授業が急に自習になった時の解放感みたいで。
早々に自分のトレーニングを済ませ、ヨンデーと同時期に開業したジムの経営者に挨拶に伺ってきました。
あるべき個人ジムのすがた
南仙北にあるGYM-ATは非会員制のウェイトトレーニングジムです。
室内にはスタンダードな器具が並び、さらに屋外にもトレーニング設備が備えてあります。
玄関脇にはしっかりとした鉄棒まで。
筋トレオタク相手の閉じた商売を超えて、新しいものを創造したいという意志が伝わってきます。
判で押したようなつまらないコンビニジムばかり増えていく中で、久々に魅力的な個人ジムができました。
こちらを経営するのは盛岡市商工会議所で長年中小企業の経営支援に携わってきた髙橋晃氏。
当日は休業日だったにも関わらず、お会いする時間をつくってくれました。
氏は炯々と眼を光らせた野心的な印象の方です。
何か伺うとよどみない説明が返ってくる。
とにかくパワフルで、なにか面白いことをやってやろうという熱が伝わってきます。
そういう人って魅力的ですよね。
こんな時代に個人ジムを始めるような人は、こうじゃなきゃいけない。
面白い人・つまらない人
閑話休題。
世の中には面白い人とつまらない人の2種類しかいない、と私は思っています。
面白い人というのは人をワクワクさせてくれる人であり、惜しげなく分与してくれる人。
逆につまらない人とは、利他性のない人。自分からは何も出さない人。
あなたの周りにもいないでしょうか、相手を喜ばそうとする意識のない人、謙遜ばかりして何も開示しない人が。
そういう人って実は謙虚でも何でもなく「何もない、空っぽな人」です。
自分からは何も与えないから、人から特別な何かを分け与えられることもない。
だからずっと空っぽな、つまらない人のまま。
勇気をもった自己開示と相手を喜ばそうという気持ち。
それだけで自分をとりまく世界はいくらでも変わるだろうに、と思うのです。
プレーヤーからマネージャーへ
さて今回私が氏を訪ねた一番の理由は3年後のヨンデーのあるべき姿を掴むことにありました。
私は3年以内にプレーヤー(トレーニング指導者)を退いてマネージャー(経営者)に専念するつもりです。
それまでに私に劣らぬトレーニング指導者を作らなければいけないし、ジムの形もより最適なものに変えたい。
重量挙のできる環境もほしい。
その理想に近かったのが音や振動の要件が緩やかな準工業地域(重量挙向きの立地)にできたGYMーATです。
折しも昨日は髙橋氏はスタッフ採用の件で社会保険労務士と打ち合わせの真っ最中でした。
事業の終わり方
髙橋氏から伺ったお話で最も印象深かったのは「終わり方まで計画を立てろ」という言葉でした。
希望に満ち満ちた将来展望だけでなく、ダメになった時の撤退ラインまで引いておけと。
私はヨンデーを始めるとき一つだけ心に誓ったことがあります。
それはボロボロになって再起不能になるところまでは行こうということでした。
人生で最後の挑戦だから次はないだろう。
だったら借金まみれになって死ぬしかないというところまでは引き返さずに行こうと。
撤退などないと。
フツウの人々にとってそこらの個人店など、出来ては消えていくもの程度のものでしょう。
けれど店をやる側の多くは人生を賭けて勝負に打って出ています。
店は自分の分身です。
だから店の終わり方を決めろというのは、お前の死に方を決めろというくらいキツいものなのです。
けれど同時に、マネージャーとしてやっていくためにはそこを避けては通れない。
ヨンデーを始めるときとはまた別の覚悟を迫られる。
昨日はそんな体験をしました。
そしてわがヨンデー
GYM-ATを辞した後、近くにある昔通っていたジムに挨拶に寄りました。
コロナ禍の折、それも午後の早い時間にも関わらず多くの人で賑わっています。
オーナーのお人柄でしょう。
しかしあの換気状況は…。1分ほど挨拶して早々に退散しました。
その後戻ったわがヨンデーの空気の清浄さといったら!
なお昨日、抗原検査キットによる自己検査を実施しました。
結果は無事陰性。
昨年買い込んだキットも底を突いてきたので、今後はPCRに切り替えます。
コロナ時代の最も安全なジム・ヨンデー
ヨンデーのコロナ対策をまとめに代えて、本稿を脱することとします。
ヨンデーは完全貸切予約制のジムのため、人が密集することがありません。
窓は天候を問わず常時開放(2箇所以上)、空気清浄機2台も常時稼働しています。
器具はアルコールを噴霧して揮発後、再度拭き取っています。
業務用オゾン発生器で、徹底した空間殺菌も行っています。
かくてヨンデーはコロナ時代のジムの新-標準(ノイエ・シュタンダルテ)を目指します。
以上。