ヨンデーの考える”トレーニングの三重性”について
”芸術は、アポロ的なものとディオニュソス的なものとの二重性によって進展していく。”(悲劇の誕生)
こんにちウェイトトレーニングは目的により細分化が進み、様々な流派が生まれました。
一例を挙げるなら健康美を追求するボディメイクや、スポーツ選手の基礎体力向上をはかるS&Cなど。
彼らは口々に、彼らの考える”正しいトレーニング”を主張します。
曰く、高重量を使ったトレーニングは必要ないとか、スポーツの補強にはこのフォームじゃなきゃダメだとか。
ヨンデーではそうした教義論争に関心がありません。
なぜならトレーニングにはより高次なトレーニングをトレーニングたらしめるグランドセオリーがあると考えているからです。
グランドセオリーの前では流派ごとの方法の差異など「何味のジュースが好きか」程度の違いにしかすぎません。
さて、ヨンデーの考えるトレーニングのグランドセオリーは
・身体の強度
・トレーニングの強度
・技術の強度
の三つの概念の三重性から成ります。
これらは文頭に掲げたニーチェの芸術論のように、鋭く対立しつつも相互補完的・循環的にトレーニングを進行していきます。
このトレーニングを構成する三重性とは何かについて、本稿で説明していきます。
1)身体の強度
ヨンデーの業務は、筋肉を増やして脂肪を減らし、顧客の身体を健康で快適・かつ見た目もいい「良い身体」に作り変えることです。
よって当方ではレクレーショナルな運動ではなく身体を変えるための運動を処方します。
その軸となるのがウェイトトレーニング(筋トレ)です。
ウェイトトレーニングとは重りを使った運動で身体に負荷をかけ、身体を改善していく試みです。
その負荷を受け止める能力の高さをヨンデーでは「身体の強度」とよびます。
高強度の身体、すなわち力が強く怪我をしにくい身体。
様々な運動を通じて「より良い身体」へと改善していく基礎として、身体の強度を高めていく。
それはダイエットであれ体力づくりであれ、すべての目的達成のための基本戦略です。
2)トレーニングの強度
「身体の強度」を高めるには、その人にとって適切な「トレーニングの強度」が必要です。
10のトレーニング強度が必要とされる時に4や5でやっていても意味がないし、逆に15や20でやったら壊れる。
その人にとって適切なキツさというのは具体的にどの程度なのか。
その答えは2021年現在のトレーニング科学が既に正解を出しています。
世界の一握りしか知らない秘技というのはありません。
正解に向けて整然とトレーニングを積み上げていけば良いのです。
勘だの経験だの、トレーニングに正解はないだの…そういう時代では最早ありません。
3)技術の強度
ヨンデーの独自性ならびに優越性は「技術の強度」という概念に拠ると自負しています。
技術の強度とは換言すると再現性のことです。
たとえば、1kgも100kgも同じように扱えること。
たとえば、10回でも100回でも同じ動作ができること。
このように状況の変化に影響されず安定的にパフォーマンスを発揮できる堅固な技術があること。
それが再現性です。
50kgなら完璧なフォームなのに60kgだと全くダメとか、反復回数が増えるたびに可動域が減っていくとか、そうしたムラは再現性の低さのあらわれです。
これは筋力というより、もっと根源的な部分に問題があることが多いように思われます。
たとえば姿勢とか、呼吸とか、癖とか、考え方とか。
こうした問題点を剔出して一つ一つ修正を重ねていく。
その先にはじめて「トレーニングの強度」や「身体の強度」を乗じてトレーニングを開始できるようになると考えています。
このへんをすっ飛ばして成果に手を伸ばしても、期待したものを手にすることは困難です。
トレーニングの三重性
トレーニングは、身体の強度×トレーニングの強度×技術の強度、の三重性からなる。
ヨンデーでは、このグランドセオリーを満たさないトレーニング指導は行いません。
一例を挙げます。
たとえば唸り声をあげ、腰を弓なりにして床から高重量のバーベルを引き上げている人がいたとする。
ヨンデーではそうしたアトラクションは即刻中断してもらいます。
なぜならば
A)技術の強度を超えた不正動作であり、腰の壊れにくさを測るテストにしかならない。
B)トレーニング強度の評価基準を満たさず、計画的に成長を促していく方法として使えない。
C)よってトレーニングではなく趣味的な何かである。
トレーニングでないならプロとして関与できないので、ここではやめてね。
こう判断する他ないからです。
同様の根拠から、コレクティブ・エクササイズや特異なボディメイク・エクササイズを主菜に据えることもありません。
あたりまえのトレーニングをちゃんと教えます
ヨンデーでは、以上述べてきたような思想をもとにトレーニング指導を行っています。
色々述べてきましたが、一言でまとめるなら
「成果を約束できる、あたりまえの正しいトレーニングをちゃんと教えます」
ということです。
指導の際は以上に述べてきたような小難しいことは一切言いませんのでご安心ください。
無料体験、歓迎します。