トレーニングにハマる人・ハマれない人
”世の中で何がおもしろいと言って、自分の力が日増しに増すのを知るほどおもしろいものはない。それは人間のもっとも本質的なよろこびの一つである。(実感的スポーツ論/三島由紀夫)”
ヨンデーの仕事は、会員の方の心に火をつけることです。
半信半疑でヨンデーに入会した人の心に火がつき、トレーニングにハマっていく様子を見ることほど楽しいものはありません。
ハマるきっかけは人それぞれです。
・今まで着ていた服がブカブカになった
・体力がつき、それまでゴロゴロ寝ているだけだった休みの日にも出かけるようになった
・最初挙げられなかった重さが挙げられるようになった
・体重がどんどん落ちていくことにワクワクするようになった
そうした成果をひとたび実感すれば、心に火がつきます。
もっと良くなりたい、もっと良くするにはどうすれば良いのだろう、と。
すると普段の食事や生活の姿に変化があらわれ、その変化は身体や精神に肯定的な成果をもたらします。
トレーニング専門職の仕事は、会員の方がトレーニングにハマってくれた時点で成功したようなものです。
靴が伝えるもの
トレーニングにハマるには、その人の心に乾いた薪がなければいけません。
トレーニング専門職の指導を受け入れてパッと燃え上がるような心の備えがあるかどうか。
誰だって最初は弱いけれど、それを指摘されて燃え上がる燃料にするか、「否定された」と腐るかはその人次第です。
いくら専門職(プロ)とはいえ、卑屈な自尊心でブヨブヨに湿気た心に火をつけることはできません。
かれこれ11年もトレーニング専門職をやっていると、燃える人と燃えられない人は正確に判別できます。
その判別に用いるものの一つに、靴があります。
ヨンデーでのトレーニングに底の柔らかなランニングシューズは適しません。
多くの方は、はじめ小綺麗なランニングシューズを持参していらっしゃいます。
そこでトレーニングに適した靴を紹介したとき、わざわざ新しく靴を買い直していらした方に「ハズレ」はいません。
そこには新しいこと(真剣なトレーニング)に飛び込む覚悟が見て取れます。
逆に靴ひとつ手放せない人は、それまでの自分を手放せない人です。
やり慣れないトレーニングに飛び込んで自分を作り変えていくだけの覚悟はないのだろうと見るし、大方その通りになります。
覚悟と成果
何事も、新しいことを始めるには覚悟がいる。
ヨンデーに通って来られる方にはなおさら相応の覚悟を求めますし、覚悟がなければお金と時間のムダになります。
今月入会された会員の方は、一人の例外もなく新しい靴を持って通って下さっています。
当方の仕事は、すでに火のついた心を大きく燃え上がらせて、ハマっていただくだけ。
もはや成果は確約されたようなものです。
楽しみです。