股関節で歩くか膝関節で歩くか(会員募集)

ヨンデー専属モデルA氏から中国土産に写真をもらった。
ここは北京市にある金宝街というところで、高級店が軒を並べる一角だという。
さてヨンデー猫トレーナーの反時代的芸術性以上に目を引くのが、街をゆく人々の腰の高さである。
中国やヨーロッパ、アメリカなど大陸の都市部に住む人たちは股関節でぐんぐん歩く。
歴史的に歩きやすい道を歩いてきたせいか、胸を張って大股でサッサと歩くのだ。
だから脚がすっと伸びて腰が高い。
対して私たちの祖先は島国の険阻な道を歩いてきたせいか腰の位置が低く、足裏全体を地面に押し当てるように膝関節を折り曲げて歩く。
さもないと転んでしまうからだ。
だから重心が低く太ももがしっかりとしている。
こうした歴史的・環境的差異に基づく股関節と膝関節の用法の差異は、トレーニングにおいても考慮されなければならない。

たとえばあなたが洋服負けしないスタイルとか、海外由来のスポーツの技術といった”股関節文化圏”のものの獲得を目指すのであれば、スティッフレッグド・デッドリフト(写真)のようなヒンジ(股関節)種目をネイティブレベルまで習得しなければならないのである。
そのうえで膝関節文化圏の強みを活かしていけば良い。
たとえば膝関節動作によってしか為されえぬ美しい挙措は和装洋装を問わず数多くある。
あるいはアメリカ由来のクリーンは股関節で引く”コンチネンタル・スタイル”的なものであるが、膝関節を使える私たちは広筋群も活かした、より爆発的でカッコ良いものを作りやすい。
ここにおいて重要なのは優劣の認識でなく、差異の尊重である。


