恒久的な変化のためのトレーニング(会員募集)

社長業に追われて休会していたB氏が3ヶ月ぶりに復帰した。
彼は学生時代の部活動での怪我と、その後の正しくない治療によって身体中に痛みを抱え、「良い身体になりたい」と入会してきた。
胸や肩、腕周りの筋肉は落ち、腹周りには年末年始の不摂生の跡が残る。
さてどこから再開したものかと、移行的姿勢評価(TPA)を試行する。
TPAとは、4〜5種類の規定動作によって機能的な問題のある部位と原因を推定する手法をいう。
すると意外にも、休会前と比較して機能的な悪化は一切見られない。
それどころか、以前はしゃがむことさえできなかった彼が「危なくないしゃがみ方」をしているではないか。
少なくとも腰痛に悩まされるリスクは明確に下がっているはずだ。
これが運動発達(MD)というものか、と、トレーニングの奥深さに改めて驚かされた。
MDとは、トレーニングによって獲得された正しい運動動作が、一過的でない、生涯にわたるものとして定着していくことをいう。
果たして、いまの私は、MDの追究こそヨンデーの本義であると考えている。
なぜなら「このトレーニング・プログラムは、顧客にどんな恒久的利益をもたらしうるのか」を考え抜いて処方することは、筋トレと食事で目先の体型をいじるだけの「そこらの誰にでもできる単純作業」とは別様の価値を持つはずだからだ。
痛みのない身体の上に、正しい動きと然るべき筋肉をつけて「良い身体」という上屋を建てていく。
B氏は「筋肉が萎んでしまった」とこぼしているが、その程度のものは2~3週間で取り戻せる。
それよりも先にある「在るべき身体」に向けて伴走していけたらいい。

