競技スポーツの体力トレー二ング

そろそろ冬がきます。
競技スポーツも多くがオフシーズンに入り、体力づくりのトレーニングに徹底的に取り組む機会が到来します。
ここでは、競技スポーツのための体力トレーニングを成功させる3つのヒントを示します。
1)基礎体力の目標を設定しよう
あなたが目標とする選手、ライバルと目する選手はどんな基礎体力の持ち主でしょうか。
体格・筋力・50m走・ジャンプ力・全身持久力・柔軟性など競技能力に関係があり、かつ数値で表すことのできる要素を調べ、そこを目標に設定してみましょう。
これはニーズ分析(Needs Analysis)と呼ばれ、トレーナーはそれをもとに体力テストをし、目標と現状のギャップを埋めるプログラムを設計します。
「競技にとって必要な体力レベルとは」「自分には何が足りないのか」を明確にしたところから体力トレーニングは始まります。
2)優秀な補助者になろう
体力トレーニングをやり遂げるには、よい友人や仲間の助けが必要です。
フォームの乱れを指摘してもらう。
あと1周のスプリントを励ましてもらう。
上手な仲間に手本を示してもらう。
そして何より大事なのは、あなたが体力トレーニング中の事故から仲間を守る優秀な補助者(Spotter)となることです。
バーベル操作を失敗した仲間を、深刻な事故から守ること。
集中力を欠いた人がいたら注意し、事故につながる状況を防ぐこと。
適切な声がけで場の緊張感を維持させること。
特にバーベルを使った筋力トレーニングを始めるときは、挙げ方より先に補助のやり方をトレーナーから習ってください。
立ち位置、周囲への目線の配り方、観察力、声がけなど、優秀な補助者としての所作は競技に必ず活きます。
3)答えを自分の中に探そう
競技シーズン中は競技の問題解決のヒントを自分の外側に探しがちです。
すなわち、目前の競技成績を追ったテクニックの習得に終始せざるをえず「すぐに上手くいくコツや練習法」を探してしまう。
けれどオフシーズンは、筋力や柔軟性の不足など自分の内側にある課題に目を向けるチャンスです。
動きの悪い関節があり、それが不得手な動作や故障をつくっている(気合だけじゃ治らない)。
筋力や全身持久力に余裕がなく、試合終盤に動きが落ちて逆転を許す(経験だけじゃ誤魔化せない)。
補強はやってるけど成績が頭打ちしている(筋トレして走るだけがトレーニングじゃない)。
こうした誰しもが抱えがちな問題も、基礎体力を丁寧に洗い直していくことで解決の糸口が見えてくるものです。
よい競技生活のために


競技スポーツ生活を充実したものにするうえで、適切な体力トレーニングが果たせる役割は大きなものです。
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