体育は誰のものか(会員募集)

運動不足解消のためヨンデーに通う小学生(!)のA君から、逆上がりができる子はクラスで4人に1人だと聞きました。

まあそんなものだろうと思います。

学校体育は球遊びと、運動ができる/できないを選別する時間でしかなく、逆上がりのコツや練習法なんて教えられることもない。

なのにテストだから逆上がりしろというのは、いきなりバイオリンを弾けと言われるようなもので、むしろできるほうが不思議です。

その結果として運動教室の隆盛があるわけですが、それらにしても体操なら体操、陸上なら陸上といったように、特定競技に向けて専門特化してしまっている。

競技の練習とは、競技に合わせた特異的なクセを心身につけることです。

それは多様な運動を体験しながら身体をきたえ、運動能力を高めるという体育というもののもつ普遍的性格とは様相を異にします。

相撲に特化した身体はマラソンに不適であり、マラソンの技術は重量挙に活きないように、競技は専門特化するほど、体育としての普遍性から遠ざかる。

これは運動教室の指導者たちの多くが、体育というものを特定の競技を通して学んで来ざるを得なかった以上、無理からぬことではあります。

ヨンデーで体育を

こうした考えをもとに、ヨンデーではA君にパフォーマンス向上にむけた普遍性のある体育の時間を提供しています。

ここでいうパフォーマンスとは、筋力・パワー・柔軟性・全身持久力・短距離走・敏捷性・反応速度・全身持久力、メンタルマネジメントなどの各要素を指します。

スポーツサイエンスは、これらを向上させる種目と手法を明示しており、それらをA君が消化できるように盛り付けて提供していく。

ジャンプからの安全な着地や、判断を伴う敏捷な動作、柔軟性を改善する運動から基礎筋力向上の種目まで、こまかくやる。

こうした運動は子供に限らず、いやむしろ体育を知らずにきた大人にとってこそ魅力的なものです。

なぜなら、様々な運動体験を通して自身の身体の長所を発見し、短所を改善していくプロセスの愉悦は、フィットネスにも競技スポーツにもない、体育ならではの知的興奮をもたらすからです。

なんとなくの筋トレとランニングマシンに退屈しているなら、ヨンデーで体育を始めてみませんか。