正しいダンベル選び
「ダンベルを買いたいけれど、どれを選べば良いのだろう」と相談を受けたときはフレックスベル(=写真)をお勧めしています。
スッキリと収納のできる重量可変式ダンベルの中で、最もストレスなく重量変更のできる製品だからです。
男性なら36キロセット、女性であれば20キロセットが良いでしょう。
重量変更幅が4kg刻みの旧型も併売されていますが、迷わず2kg刻みの新型を選んでください。
20キロセットでも5万円と、安い買い物ではありませんが、安価なコピー品を買うのはやめましょう。
「安くて高品質なトレーニング器具」なんてものはないからです。
以上が本稿の結論ですが「それでも、もう少し安いのはないの」という方のために、解説を続けましょう。
買ってはいけないダンベル
私はこれまで様々なダンベルを買っては処分してきました。
ダンベル遍歴を振り返りつつ、紹介していきます。
A)家庭用ダンベル
鉄の棒の両端に重りを挿していく、最も馴染みのあるタイプのダンベルです。
安価ではありますが、重量調整や収納にひと手間かかります。
自宅トレーニングにおいては、このひと手間の有無が継続性を左右します。
つまり出すのも使うのも片付けるのも面倒くさくて、結局使わなくなるのです。
B)固定式ダンベル
重量が変えられないダンベルを固定式ダンベルといいます。
トレーニングとは「扱う重りを増やすと筋肉も増えていくという身体の性質」を用いたものですので、重りは徐々に増していく必要があります。
ところが固定式ダンベルは重さを変えられないから、新しいのを買い足さない限り同じ重りで同じ運動を繰り返すことになる。
つまり、それでは成果なんて出ないから飽きてやらなくなり、固定式ダンベルは家の隅でホコリをかぶることになるのです。
c)コピー品
これはパワーブロックといって、重量可変式ダンベルの始祖ともいえる製品です。
14年前、10万円で購入してから特に不具合もなく使っています。
昨年興味本位で、これの1/4の価格で売られていたコピー品を入手してみましたが、酷い代物でした。
工作精度が低く、持ち上げただけでグニャグニャ、ガチャガチャと動くのです。
そのうえ重量固定ピンは金属でなく薄いプラスチック板です。
「本物」を知らなければ「コスパが良い」「十分使える」と評する口コミを信じてしまっていたかもしれません。
重量可変式ダンベルを選ぶなら、パワーブロック、ボウフレックス、アイアンマスター、フレックスベルの中から選びましょう。
値段は高いけれど、コピー品には決してない美しさと耐久性、機能性があります。
ヨンデーを選んで下さるような方には、なおのこと上等な道具で、上等なトレーニングを行って頂きたいのです。
まとめ
ダンベルは、ブランドもののしっかりした重量可変式ダンベルを選びましょう。
中でもフレックスベルがお勧めです。
男性なら36キロ、女性なら20キロが好適です。
せっかく買うならメーカー保証があり、変な癖がついていない新品にしましょう。
数回の分割払いなら手数料もほとんどかからないし、仮に手放すときも値がつくから、結果的に良い買い物ができます。
いいモノでいいトレーニングをしましょう。